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2013年10月

2013年10月11日 (金)

講演会・会員からの推薦のことば

村中先生の講演会について、会員の撹上久子さんから推薦のことばをいただきました。
撹上さんは臨床発達心理士で、日本国際児童図書評議会バリアフリー絵本展実行委員長でもあります。
東京新聞の中村記者による取材記事と合わせ、お読みください。
当会では、2012年8月6日にお二人を囲んで研究会を開いています。

第15回図書館総合展で、矯図連は村中李衣先生をお招きしての講演会「絵本でつなぐ心と心 絆プログラムとは?」を企画されたというお知らせをお聞きし、 とても嬉しく思っております。
当日は、私は残念ながら勤務が有り会場に伺うことは叶いませんが、この機会にぜひ多くの方に村中先生の実践に触れていただきたいと願っております。

この絆プログラムは英国の刑務所で実施されている<Storybook Dads>がヒントになっていると伺っておりますが、村中先生の読書療法の理論に裏打ちされた長年の読み合いという実践の力があってこその内容の魅力となっています。
私は昨年の3月にこのプログラムを体験させていただきましたが、村中先生はその場の一人ひとりの存在を大事に、絵本を通して、その心に丁寧にことばをかけていかれます。
それに励まされながら、絵本という既成の表現に助けられ、自分の心の表出体験が得られます。
その中に、相手に伝えたい思いや自分の苦しい思いや願い、それらが、その人の心の中で見えていくのだろうと思いました。

刑事施設にとどまらず、離れた家族・大切な人との心と心をつなぐ絵本の読み合いの実践だと思います。

唐突な話ですが、小児科領域で、長期入院して治療を受けている子どもたちは、長いこと治療優先で子どもらしい生活を保証されませんでした。
スウェーデンで、その領域に子ども本来の遊ぶ権利をもたらしたのは、ひとりのボランティアの女性でした。
彼女が一人の入院児に向きあい遊んだことの実績が、スウェーデンの法律を変え、小児科のあるすべての病院にプレイセラピー科の設置を実現しました。

私は、まだ矯図連が向き合っておられる諸問題や諸事象については不勉強過ぎて、どこにまず開かれていくような道筋が見えるのか全く見当もつかない者ですが、「小さな絵本1冊」が、いろいろな可能性を具体的に秘めているように思えてなりません。

10月31日10:30-12:00、横浜市中央図書館で、みなさんも明るい光を感じていただきたいなと思います。

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